悔やんでも悔やみきれない。


アズマ…


俺はちゃんと、お前の底の部分に気づいてやれなかったんだな。


アズマからの本当のメッセージに、俺は気づくことができなかった。


そして、アズマの辛さや苦しみをわかってやれなかった…


今、どこにいるんだよ。


お前の口から、ちゃんと真実が知りたい。


もう突き放したりしないから、だからはやく戻ってこいよ。


「拓夢、どうしたの?」


自分の名前が呼ばれて、はっとして顔を上げるとベッドに腰掛けた俺の目の前にはさおりが立っていた。


そうだ…俺は今、さおりの部屋に来てるんだった。


アズマのことをさおりに伝えるために、ここに来た。