あれから数日後。

真実は仕事探しに必死だ。

珠利は小学校時代のクラスメイトから連絡が来た。

同窓会の知らせだった。

珠利はハガキを見ながら、昔を懐かしんでいた。

そして同じクラスだった、池内尊彦(いけうちたかひこ)のことを思い出した。

彼はかつて涼夏に嫌なことを言ったグループの一人だったが、珠利を好きになってから、心を入れ変え涼夏に親切にするようになった。

そして、尊彦と珠利は中学入ってから付き合うようになった。

もっとも、真実とは違うタイプだが(笑)

思い出に浸っていたら、着信音が鳴りだした♪

よく一緒に学校行ってた幼なじみの未園(みその)からだった。

「もしもし」

「珠利ちゃん。久しぶり。元気?」

未園は電話口でハイテンションだった。


今度の同窓会に行くかどうかの話をしていた。

珠利はとりあえず、行くことにした。

未園と話が盛り上がりそうだったが、また同窓会で話そうということで電話を切った。

未園とは実家同士すぐ近く、小学生の頃からよく一緒に学校へ行っていた。

未園は子供好きで短大出て今は保母さんをしている。

珠利も未園にぴたっりな仕事だと思っていた。

色白で丸い感じで親しみやすさがある。

だから園児たちに人気があるのだろう。

そして、同窓会なんてタイムカプセル取りに行って以来だった。


涼夏も一緒に出席しようと誘ったが断られた。