ケータイ小説 野いちご

この作品のキーワード

いつか、このどうしようもない想いが消えるまで。

*ONE*
浮気の線引き




「黒崎ー」



朝の教室に、担任の岸本(キシモト)先生の声が響く。


その名前に、あたしの神経は過敏に反応した。

これはあたしを昨日ほぼ一睡もさせなかった名前……。



どこに黒崎くんの席があるんだろう……?

座っている一番後ろの席から岸本先生の視線を追うと。


そこはあたしと列を挟んだ隣の席だった。


えっ……こんなに近く?

まさかの配置に驚く。そしてそこは空席で。



「なんだ、またサボりか」



岸本先生は諦めたように言うと、HRの続きを始めた。


"またサボり"と担任がそう言って諦めるくらい、黒崎くんのサボりは常習なの?


黒崎くんて問題児?


でも、あんな風貌だったしあんなことする人だしなぁ……と、あたしはひとり納得する。


< 24/ 389 >