ケータイ小説 野いちご

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いつか、このどうしようもない想いが消えるまで。

*TWO*
疑惑




今日のお昼は、万葉ちゃんの提案で屋上で食べることになった。


梅雨に入るとここへは来れず、その後は暑くなる一方ということもありこの時期の屋上はなかなかの人気。


気持ちのいい空間を求める人は多く、今日も屋上は賑わっていた。



「空の下で食べるお弁当って最高だねー。ピクニックみたい」



スカートの下にジャージを履いてあぐらをかく万葉ちゃんは、あたしの1.5倍くらいありそうなお弁当箱を抱えパクパクと口へ放り込む。


……ほんと万葉ちゃんて美味しそうに食べるよなぁ。


相変わらず見ていて気持ちいい食べっぷりに、それだけであたしは満たされた気になる。


そんなあたしは箸先でお弁当箱をつつくだけ。

職員室で聞いた話が気になりすぎてご飯どころじゃない。


黒崎くんて何者なの……?


首席から最下位に落ちるなんて、普通の人なら考えられないけど。

ここ1ヶ月で知り得た黒崎くんの人物像と照らし合わせれば、その意外性はあまりないかもしれない。


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