【愛咲side】
隼斗から突然の告白された夏祭りの日から数週間が経ち、ミンミーン、と蝉がうるさく鳴いている八月中旬のある日。
あたしは猛暑の中、一人リビングでくつろぎながら過ごしている。
隼斗は用事があるとかなんとか言って
朝っぱらからどこかへ行ってしまった。
隼斗と同居始めてからもう五ヶ月かぁ~……
なんか早いな…。
時が流れるのは早いもんなんだなぁ。
告白された日はそりゃあ少しは気まずかったものの
次の日からは普段と何も変わらないまま今に至る。
言い合いも少しは減るかと思いきや全く減らずにむしろ多いくらいだ。
それに、嫌味も憎まれ口も減ることは無かった。
でも…その反面で宿題を手伝ってくれたり、あたしが遊びに行って遅くなった時はわざわざご飯作って待っててくれたり…
前よりもずいぶんと優しくなったのは紛れもない事実。