そんな私がとうとう恋をした。




きっと初めてだと思う。





絶対に叶わないと誰もが言うであろう恋。



『恋愛ハンター』の肩書きを捨ててもいいと思えるほどの人だった。




…みんなには軽く言ってみた。



『あいつ、狙おっかな~!』



本当は、狙う…とか落とすとか

そんな言葉は使いたくないくらいに好きになってた。




高校教師の新垣。




年上が好きなのはお父さんの影響だってわかってる。



新垣は、学校でも人気のある先生だった。



誰にも言いたくなかった。



だけど、同じグループの直が新垣を好きになってるような気がしたから…





先に言わなきゃ…!って焦った。




直は、私が一番好きだった友達。


親友になりたかった。


だけど、直にはゆかりって言う親友がいて…

結局私は、『同じグループ』っていうだけの仲。



新垣を好きだと気付いてから

直と私の目線が同じ方向を向いていることに気付いた。




ホームルームに向かう新垣が廊下を歩く。



直も…



見てるんだ。





私の新垣を…