【依子】



中学の頃が一番辛かった。




親友なんていない。



友達すらいるようないないような私は、寂しさの塊。




お父さんに会いたいという叶わぬ願いと共に、


男を憎む気持ちが日を追うごとに強くなる。




いつの間にか、男の気持ちをもて遊ぶ方法を知った。




楽しくもないけど、騙されてる男を見るとスッキリした。




その人は、お父さんじゃない。


その人は私を裏切ったわけでもなくただの男。




私にとっては『男』っていうものは全部同じに見えた。




私を捨てたお父さんへの甘えたい気持ちと、憎む気持ちが

男への復習へと駆り立てる。



強がってるけど、硬い甲羅の中から顔を出すこともできない弱虫カタツムリ。