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「ま、ままま負けっ!?」



私と渚の運命を決めるテストから二日後、学年順位が廊下に掲示された。



「余裕の一位ね!さすが渚きゅん!」



莉子が渚の名前を指さしながらこっちを向いた。



「あーあ、ユズ負けじゃーん!渚くんと勝負してたんでしょ?」



「でも柚葉2位じゃん!ちゃんと上がってんじゃん!」




なぜかドヤ顔の莉子、そしてニヤニヤしてる莉子。


泣きたくなってくる。だって美愛だけなんだよ?何とか私を励まそうとしてくれる優しい子は。



「美愛~!!負けたら意味ないのぉ~!!」




私、渚の言うこと聞かなきゃいけないの……!?