ケータイ小説 野いちご

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不透明ヒーロー

恋心の行方
二つの恋の行方





風邪が完治して、改めて二人で一ヶ月記念のデートをすることになった。


「結構混んでるね」

今日は二人が見たかったミステリーの映画を見に行く予定。土曜日の新宿ってこんなに人が多いんだなぁ。

ちょっとよそ見したら、人にぶつかってしまいそうだ。


「文香」

「へ?」

手を伸ばされて、何かわからず首を傾げるとその手が私の手を掴んだ。


「はぐれないように繋いどこう」

「っ、うん」

繋がっている手を見て、ドキドキが加速していく。

お化け屋敷のときみたいな繋ぎ方じゃない。


指を絡めている……恋人繋ぎだ。

漫画の中では何度も見たことがあったけれど、自分が実際にするとすごく緊張する。


あのときは、お化け屋敷を出てから離れてしまったけれど、これからはこうして何度も手を繋げるんだ。



「文香」

「は、はい!」

「そのワンピース似合ってる」





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