ケータイ小説 野いちご

AnimaRoom

第4話 気まぐれ!! ネコ兄さん

「ただいま戻りましたー」

「お帰りミヨちゃん! 大丈夫だった? ケン兄に何かされなかった?」

戻るなり、玄関まですっ飛んで来た探さん。

本当に、ここに来たときとキャラが違い過ぎる。

薬の力恐るべし。

「ごめんね。お風呂から出たばっかりだったのに。湯冷めしてない? もう1回お風呂入る?」

本当に、本当に、キャラが違い過ぎるよ。

「大丈夫ですよ。居候の身なので、できることはお手伝いします」

できればお散歩はなるべく行きたくないけど…。

ちらりと、ケン兄君が視界に入った。

お座りしてぐっと上を向いて首元をさらけ出している。

人間として見ると微妙だけど、ワンコだと思えば、お利口さん。

「ちゃんと待ってて偉いねー」

希望通り、リードを外してあげる。

「俺偉い? 俺偉い?」

目をキラキラさせてこっちを見て来る。

――これはワンコ。これはワンコ。

「偉い偉い」

よしよしと頭を撫でる。

さっきのこともあるから慎重に。

でも、今度は抱きつかれることもなく、ケン兄君は家の中へと先に入って行った。

「…俺は?」

――はい?

「俺も撫でて?」

何言ってんのこの人(探さん)。

私、何やってんだろ…。

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