当時五歳くらいの時だった。

ひろ!またいたずらしてっ!

母が叫ぶ。

姉の友里は泣きながらカーテンの隅にうずくまっている。

友理は感受性が強く、姉弟が怒られても

自分が怒られてる気分になるような子供だった。

友理は常に不安を抱えていて、いつか捨てられてしまうんじゃないかと思っていた。

幼稚園もまともに行けず、母親と弟が送り、そして見守られていた。

小学校2年生位まで続いた。