***
「花火…?」
お史ちゃんと買い物に行った次の日。
閉店後の店の片付けをしていると、珍しく掃除の手伝いをしてくれている太一くんが、近くで上がるという花火のことを教えてくれた。
「ああ。明後日に上げられるんだ。ここ、割りと高いだろ?店の前からよく見えるんだ」
「へえ!」
…花火か。小さい頃はよく見に行ってたな。
まあ、その頃は花火よりお祭りの屋台が楽しみだったのだが。
「だからさ…よかったらその…俺と二人で…」
「おや、何やら楽しそうな相談をしてるね、太一」
何かを言いかけた太一くんを遮って、どこからか壱佑さんが姿を現した。
「兄貴…どこから…」
「いやー、いつも厨房の片付けを終えたらすぐ帰ってくる弟が来ないから、最後まで店の片付けを頑張ってるお美弥ちゃんと何か話してるのかな~とか思って見に来た」
「花火…?」
お史ちゃんと買い物に行った次の日。
閉店後の店の片付けをしていると、珍しく掃除の手伝いをしてくれている太一くんが、近くで上がるという花火のことを教えてくれた。
「ああ。明後日に上げられるんだ。ここ、割りと高いだろ?店の前からよく見えるんだ」
「へえ!」
…花火か。小さい頃はよく見に行ってたな。
まあ、その頃は花火よりお祭りの屋台が楽しみだったのだが。
「だからさ…よかったらその…俺と二人で…」
「おや、何やら楽しそうな相談をしてるね、太一」
何かを言いかけた太一くんを遮って、どこからか壱佑さんが姿を現した。
「兄貴…どこから…」
「いやー、いつも厨房の片付けを終えたらすぐ帰ってくる弟が来ないから、最後まで店の片付けを頑張ってるお美弥ちゃんと何か話してるのかな~とか思って見に来た」