「あらんくーん♡おはょー♡♡♡♡」

「キャー!!!カッコイィー♡♡♡♡♡♡」


はぁ、女ってうるさすぎだろ。ってゆーか俺、そんなにかっこいいか?

髪の毛は明るい茶色、ピアスあいてる、サボり多め。

そんな俺のどこがいいのだか…。始業式からこれって最悪だろ…。


まぁそーゆーのは無視して席に座り、隆太とずっとケータイをいじっていた。



「おはよーございまーす!」
そー言って教室に入って来たのは、今年の担任、高橋実音(たかはし みお)。

「休んでる人いますかー?」

声でけーょ。ボリューム考えろよな。。

そのあとも話が10分続き、やっと朝の会が終わった。


あれ…?


「なぁー。今日休みおったっけ?」

「おらんいよったやん。」

「うんー。でもさー、俺の横誰もおらんのやけど?」

「は?なわけなかろ?」

俺達はもう一度名簿を確認しに行った。

「夢咲(ゆめざき)…。って誰?」

「まさかの転校生じゃね?高校で転校生って初めて聞いたな。」

転校生か…。女かー。キャーキャーいわないといいのになー。

そー思いながら体育館に入場した。

「キャー 杏蘭先輩だー♡♡」

「大すきですっ♡♡」

はぁー。だから学校に来たくないんだょー。女ってほんと嫌いだ___ 。

「今年は新たに1名のメンバーが加わります。」

俺の隣の奴か?

「私は、三和高校から、変わって、きました…。夢咲舞花(ゆめざき まいか)、です…。よろしく、お願い、しま、す!」

ドキッ!!! あれ、俺どーしてしまったんだろう。ドキドキがとまらない。

この時俺は、舞花のことが気になっていることに気づいていなかったんだ___ 。