「…うー、ねむっ、」

生徒会室から戻り、今はまだ1時間目である。
昼休みまであと3時間もあるのに加えて苦手な古典の授業。

周りのみんなもわりと寝ている。

右隣の優と左隣のヒロトも例外ではなくすやすや寝息が聞こえる。

そんなに気持ちよさそうに寝られたらわたしまで眠くなっちゃうじゃんか、。


「…どんな修行だよう、」

「…その気持ちすっごいわかる。」

わたしの呟きに前の席の要が振り向く。

「要も古典苦手なんだ、」

「…うーん、ていうか体育以外全部ニガテかも、」

おおおお!仲間や!

「わたしと同じじゃん、!」

初めて要に親近感が湧いた気がする。

「だね、、」


「そういえば、このクラスって誰が頭いいの?」

ふと気になったことをノートを取りながら要に聞いてみる。