ドキン ドキン・・・


気が付くと 目の前に立っていた


「・・・洋樹君?」


どうしたんだろう?


その時 肩を抱かれて


洋樹君に抱き締められた


ぎゅ


後ろから車が来ていた


「・・・危ないな


大丈夫か?」


「うん・・・」


ドキン ドキン・・・


ビックリした


助けてくれたんだ


「あの・・・ありがとう」


お礼を言うと 洋樹君は


私から離れた


「・・・電車 また乗り遅れるから


少し急ごう」


洋樹君は そう言って


早歩きをした


私・・・何か気に障る事したかな?


そんな洋樹君の後ろ姿を


追いかけた


さっきから ドキドキしてる


しばらくすると 駅に着いた


改札を通って ホームに向かう


よかった・・・間に合った


少し 早く来たから


軽く息が切れていた


「ごめん・・・疲れたか?


何か飲み物買って来る」


「え? いいよ・・・」


「いいから」


ドキン


そう言って 洋樹君は


近くの自販機に向かった