とても楽しい夢を見ていた。


それは幼い頃の自分が友達と一緒にかけっこをして遊んでいる夢だった。


広い公園で体をめいっぱい動かしながら、笑顔を浮かべるあたし。


だけど、友達の顔はどれも曖昧にぼやけていてハッキリとは見えなかった。


懐かしい、心が温かくなるような夢なのに、ハッキリと見えているのは自分の姿だけだった。