ケータイ小説 野いちご

[完結]試しに同居してみたら恋がはじまりました。

◇「手ぇ出したら許さない」

*実花Side*



土曜日。
今日は準備を重ねてながら指折り数えて待っていた文化祭の日だ。


エプロンを付け、三角巾もつけてクラスの屋台当番をこなしていると嬉しい来客が来てくれた。



「実花、元気?」



そう言ってかけていたサングラスをとり、優しく微笑んだのは私のよく知る人。

今単身赴任で福岡にいるはずのお母さん。



「……なんでいるの!?」



文化祭あるよっていう連絡、特にしてなかったのに!!



「とある筋で情報を入手しまして」



お母さんはそう言って、私の手元をひょいっと覗き込んだ。




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