6:00

ピピピピピピピピピピピピピ


「んだようるせぇな.....あ、その、はい起きます。」

自分でセットしたアラーム相手にガチ切れした入学式当日。

入学式と卒業式はいつも来ない「蝶轢(ちょうひ)」と「蝶蘭(ちょうらん)」そして「龍王(りゅうおう)」の全員が集まる。

簡単に言ってしまえばこの学校は蝶轢、蝶蘭、龍王で形成されている超不良学校なのだ。

女は入学はしてきているが、続いてる試しがないため俺らは女の入学者には期待していなかった。


6:30

『龍夜さーん!!行きますよ〜!!』

「麻宮ちょっと待て!!これ食ってけ!!」

こいつは麻宮 大智(まみやたいち)。
俺の家の隣に住んでいて母さんとは仲がいい。ただそれがきっかけで何度面倒なことになったことか、、、

「龍夜さんこれめっちゃうまいっすよ!!あざっす!!」

「あれ...?麻宮...女は?」

その時明らか麻宮の顔が曇ったが何も無かったかのように「行きますよ!!龍夜さん!!」と言ってバイクを走らせていってしまった。

(麻宮...また別れたのか。)

「龍夜!!メット忘れてる!!」

「あっ母さん。今日帰り遅くな飯いらん。」


「はいよ。気をつけてね。」


ちょっと進むと四方八方からバイクの音が鳴り響いた。
今日はやけに台数が多い。

(こんな人数いたっけ、、、)

俺はカウントし忘れていた。

新しく出来た蝶轢を、、、


龍王の奴があまりに少ない。

蝶蘭だけでも100は超す。
蝶轢は150くらいだろうか。
それに比べて龍王はたったの50。
でも全員喧嘩には強く500人相手でも10分くらいでこてんぱんにしてしまうくらいだ。

そんな龍王だが今日は10人くらいしかいない。

(まさか、、、な、、、)


「おい麻宮!!!!!待てぇぇぇぇい!!!!」

龍王の39人が麻宮を追いかけていた。



...

.....

.......


「おいてめぇら.....朝っぱらから何やっとんじゃ.....黙って学校行けぇ!!!!!!」


「龍夜、、、」
「龍夜さん、、、」

俺の怒鳴り声が街中に響き渡った。