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「えーっと、それでは『ロミオとジュリエット』~オリジナルver~になりましたー!」



「それじゃあ、役割を決めていきたいと思いまーす!役割は……」



龍人が仕切って、女子の学級委員である陽奈乃ちゃんが板書をしていく。



私、劇はちょっと苦手なんだよね。



運営側に回る予定だからいいんだけど。



ロミオとジュリエットは担任の中村先生が大好きな物語。



この間、英語の授業でロミジュリをやっている時も、急に教室に割り込んできたくらい。



別に、ロミジュリに不満があるわけじゃない。



私も嫌いではないし…。



だけど、死んじゃう結末っていうところが文化祭の雰囲気に合わない!と、生徒はあまり乗り気じゃなかった。



でも、どうしてもロミジュリをやりたい先生が「それならハッピーエンドにしよう」と言ったの。



そうしたら誰も何も言えなくなっちゃったってわけ。