キーンコーンカーンコーン



授業開始のチャイムが鳴り響いた。



「え!チャイム⁉︎やばいよ、まゆ!始業式遅刻だよ!」



そう言って手を引こうとすると…。



「あー、もういいよ!サボろ!」



私の腕を引っ張っり返して、私を引き止めた。



「う……ん?えーー!何言ってんの!」



いつもの調子でうんと返事した後で、何かおかしいことに気づき、目が飛び出す。



「大丈夫だって!学級委員は龍人君だし、点呼くらいなんとかしてくれるよ!」



「それは…そうかもしれないけど…」



確かに龍人なら呆れながらも、いることにしてくれるかもしれない。



でも…新学期そうそう、そんなことしていいの⁉︎



まゆは余裕の表情だけど、私はちょっと心配…。