新クラスになってから1週間が過ぎようとしていた、そんな中。
1時間目、学活。
だいぶ桜が散ってきた、ある日。
麻尋たちにとって、残酷な時間がやってきた。
「1時間目は、5月の修学旅行の班決めするよー。」
すっかりクラスに馴染んできた、担任の瀬上は、微笑みながらクラスを見渡す。
「やった!」
「イエーイ!」
「え、でも先生。早くない?」
クラス全員の声がうるさいほど響く。
「そう。今年は修学旅行が早いからね。体育祭終わって1週間後だよ!だから、今から決めとかないと。」
クラスはすっかりお祭りモード。
...ん?待って。いま、先生の口から重大な行事の名前ががふたついっぺんに出てきた気が。
「うん。先生、体育祭の1週間後に修学旅行って言ってたね。」
そういきなり言ってきたのは。