ジーッ


途切れなく注がれる。


ジーッ


.........視線。


そして、聞こえてくるささやき声。


「...あのふたりが一緒に同じクラスとか 。」


窓側の席で、ぼそっ。


「よりによって、3年の最後で同じクラスって。他のメンバーは結構いいのにさぁ。」


また黒板近くから、ぼそっ。


教室の空気は、小春日和の外の気温より低い。


麻尋たちが遅れて教室に入ったとき、一瞬にして空気が凍りついた。