朝食を食べた後、

すぐに訓練を始めることになった音春。

玲於の剣術武道の練習。

技がなかなかできず、

何度も転倒を繰り返す音春に

玲於は手を差し伸べようとはしない。

「・・・早く立て。

もう一回だ。」

「・・・は、はい。」

その後も転倒を繰り返す音春。

その度に厳しい言葉をぶつける玲於。

全ては音春を東雲戦に出すため。

戦いでは助けてくれる人はいない。

自力で立ち上がらなければならない。

そのことをまだ知らされていない音春は

なぜこんなに厳しくされているのか分かっていない。

みっちりと練習をした音春は

昨日は優しくしてくれた斉御司と湊叶にも厳しく指導される。

部屋で寝ようと部屋に戻り、

お風呂の用意をしようとした時。

「・・・音春。ちょっといいか。」

小さい低い李叶の声が部屋に響く。