・・・ドスッ!!

「いったー!・・・」

空から投げ飛ばされた音春は涙目で言った

(もーなんなの・・・?)

あたりを見回すと

周りには小さな建物が横に連なっている。

「どこ?

ここ・・・」

人が来ている服はみんな

着物や王子様が着るようなキラキラな服・・・。

まるで現代とは大違い・・・。

なぜか

制服姿でいる自分がみっともなくなってきた音春は

物陰に身を潜めた。

(こわいよー。

誰か助けてよ・・・)

音春がそう願った次の瞬間・・・。