「.......ん、」
目を薄っすらと開ける。
そこは、暗くて、
月明かりだけが私を照らしていた。
「....っ..!」
寝ていたらしい私の体を起こすと、全身に激痛が走る。
どこ....ここ.....。
はじめてみる部屋だ。
......戻っちゃったのかな。
結局、私は逃げられないのか。
私は布団を体からひっぺがすと立ち上がり、1つのドアを見つけた。
鍵、かかってるよね。
そんな気持ちでドアノブに手をかけて回してみると、あっさり開いた。
「は...?」
開いた。
どういうこと.....?
私は顔を強張らせてドアを押す。
キィ.....
「.........なに、ここ」
知らない、見たこのない男達がソファに転がっている。
「スー......スー......」
規則正しい寝息を立てる男達は私の存在にまるで気づいてない。