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「ここだろ?」
「うん....なんでわかったの...?」
朝ごはんを食べ終わると、私たちは還の言う"乱舞"というところに来た。
夜中いたところに、似てる気がするような似てないような。
暗かったからよく覚えていない。
「んー...まぁな」
還はそう言って大きなドアを開けた。
ギィ...
重そうな鉄の扉。
もともと何に使われていたんだろう。
そして還が扉を開けると、中にいるらしい男たちの声が聞こえる。
.......男臭い。
「おい。柊いるか?」
そんな男達に構わず話しかける還を本当に何者だろうと疑う。
「還さん!はい、上に」
そして1人の男が答える。
なんなんだ....
それに、昨日はいなかった。
この男達。
「ほら、行くぞ夢彩」
「あ、うん」
私は還の洋服を掴み、ついて行った。
中へ入ると男臭さが増し、その男達が私たちを熱いくらいの視線で見る。
.....体に穴開きそう。
奥へ行くと、1つの扉が見えた。
還はまっすぐそこへ向かい、そのドアを開けた。