夏休みが終わり、学校が始まった。 嫌われ者の私を演じて氷龍とは距離をとる。 「鈴華~! 夏休みにしたぁ?」 「んー、海に行ったかなぁ」 「いいなぁ! 今年の花火大会は雨で中止になっちゃったし、 海行きたかったけど焼けるの嫌だったしぃ…。 ぜんっぜん楽しくなかったのぉ!」 沙奈がそう言ってガッカリ顔になる。 が、何かを思い出して 何かを企む笑みを見せる。