鈴華!!!!



声が聞こえる。


でも、力が入らない。

何とか動かそうと指先だけでもと思い、
指先に力を入れると少しだけ動いた。


指先が動くなら、動けるはず。





「鈴華!!!!…りん、かっ…」





目を開けると泣きそうな鈴翔の顔。





「……な、くなんて…。ダ……サ」





喉がカラカラで声も上手く出ないが、
何とか喋れた。





「ごめん…ごめんなさい、鈴華…」



「…ひめ、さま…」





もう既に泣いてる姫様もいる。