<友達になりませんか?  智也>


はあ??と私は思った。


思わずスマホを床に投げそうになった。


でも、気が変わった。


<いいですよ>


と返信した。


ラインには時々知らない人が勝手に登録されてる事がある。


不可思議なラインの仕組み。


機械に疎い私にはわからない。


私はライン名は本名の理央となっている。


<理央ちゃんちょっと暇つぶしの相手になってくれる?>


ときた。


<いいよ>


と素っ気ない返事を私は返した。


<俺さ、実は眠くてたまらないんだけどさ、仕事中だから寝られないんだ>


理央は時計を見た。


もう11時を過ぎている。


<それは気の毒に>


私は内心ザマーミロと思いながら返信した。


失恋という事実を受け止められない私は八つ当たりをしたくなった。


<彼女に相手してもらえば?ああ、いたらこっちに振ってこないか>


と送信した。


<理央ちゃんイライラしてる?>


智也の返事に私はドキッとした。


<別に>


<ご指摘の通り彼女はいない。理央ちゃんは?>


私の胸は痛くなった。


<ふられたばかり>


とタップした。


<マジ?それはそれはご愁傷さま>


と返事が着た。


私は声をあげて笑ってしまった。


泣き笑い。


<時間つぶしに慰めてよ>


と送信した。