〜数年前〜


『私、歌で皆を笑顔にできるようになりたいなぁ〜!』

「琴なら出来るよ!」

『できるかな?…でも、聖が居れば何でもできる気がする!(ニコッ』

「そうだね!一緒に頑張ろ!」


『おかぁさ〜ん!私、大きくなったら聖と一緒にみーんなを笑顔でにっこにこにできる歌を歌えるようになる〜!』

「そっか〜!琴と聖ちゃんなら出来るね〜!」

「琴のおかあさんありがと〜!」

『頑張ろうね!』


「うん!」

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『え…、聖?今…、なんて…?』

「だから、皆を笑顔にできる歌が歌えるようになるなんて無理に決まってるじゃん。」

『え、あ、そんな…!』

「そんな馬鹿げた事に私を巻き込まないで。」

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『お母さんが…?』

「残念だけど…もう…」

『そんなっ!お母さん!お母さん!お願い!目を覚まして!ぉかあ…ゴホッ…ぁ、、』


『(声が…出ない…!)』
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「ショックやストレスが重なって、声帯に負担がかかったんだろうね。安静にしておいてくださいね?」

『【はい。】』