体調を崩してしまったから、以前計画していたお出かけが出来なくなった事をみぃは、ずっと気にしていた。

新に我慢させてしまったと……

その事に気付いた彩さんが、また3人でお出かけを計画していて、みぃと話し合いをしている事をかな兄に教えてもらっていたんだ。




そのお出かけの2週間程前にみぃから話を聞いたんだ。

『葵〜。ちょっとお願いがあるんだけど……』

『お願い?何だろ?』

『今度ね、彩さんとあっくんの3人でお出かけのやり直しをするんだけど、葵も一緒に行けないかな〜って』

『俺も?』

『うん。この前急に体調悪くなっちゃったでしょ?彩さんやあっくんに負担掛けちゃったから……葵が居てくれたら心強いかなって……あ、でも無理ならいいの。お仕事忙しいしね』

『みぃは、やっぱり自分の事より他人の事優先だな……』

『え?』

俺の独り言は聞こえなかったみたいだ。

『いや、小林先生に聞いてみるよ』

俺の言葉を聞いて、嬉しそうな顔をしたみぃ。

『ほんと?ありがと〜』

みぃは、ホッとした表情を見せた。

それから、小林先生に話をすると、すんなり許可を貰えた。

俺がいる方が逆に安心だって言われた事はみぃには内緒。

そして今日、お出かけ当日を迎えたんだ。