「よーし。皆聞けよー。目の前の宿に行くから荷物持って降りたら、クラス別に並べ。」
と言うものの、聞くものはあまりいない。

楓也達も荷物を持ってバスを降りる。

やはり、思っていた通り皆バラケていた。

「おーい。早くならばねーと宿に入れねぇからな?この寒い一夜を外ですごせ。」
鬼教師……言葉の圧力はんぱねぇ。

すると、さくさく並び始め出す。

「おー。お前らやればできるじゃねぇか!」

(これぐらい小学生でもできるだろ)
そんな事を思いつつ話を聞く。

「この後、すぐに宿ん中に入って各自、自分達の部屋に行くよーに。では、解散。」

「白星ー!部屋同じだから、一緒に行こーぜ!!」
テンション高ぇ。さすが龍樹だ。