気付いたら1限は終わっていた。

希実の服は私の涙で濡れている。

私は気付いたのだ。本当は心の奥底で流星を好きだった。

でも、気付かないふりをしていた。

今の関係がくずれる事が怖かったのだ。

もうやだ。何でこんな思いしなきゃならないの。

そんな時 ガチャとドアノブを回す音がする。

「こらー!授業サボって!」先生の声だ。

ヤバっ隠れなきゃそう思ったとき。

「先生ごめんねー、眠くてさぁー」

どこかで聞いたことがある声。どこだっけ?




あっ!朝のあった人だ!でも、どうしてここに?


「HRで紹介しようとしたら。どこにもいないし!」

HR?転校生か!!
 
「だからごめんって、ね?許して?」



「先生は男だぞ!上目遣いなんかきかん!」