─────この、無駄に広い敷地を何分歩いただろう




そう思い始めた時、敷地の端の方にポツリと佇む、小屋があった





そこには、小さい看板に『陶芸部』と書いてあった



「ここ、陶芸部の部室なんですか?」



「うん」



「風情があって、素敵ですね〜!」



中には多くの陶芸品が綺麗に並べてあり、賞を受賞している作品もあった




それと、『ろくろ』という物もあった




樹さんは、何も言わずにエプロンを着て、作業を始めた




徐々に形になるのを初めて見た私は、一瞬で心を掴まれた




「凄い······」


思わず、声に出てしまった!



「ご、ごめんなさい!!」




じっと見て、近づいて来る



綺麗な顔が近いよ〜!!///



外国人みたいに鼻が高くて


唇が女の人より綺麗で


良い香りがして


顔が小さい


それに、普段は気付かなかったけど、
長い前髪から見える瞳が、ガラスみたいに澄んでいてとっても綺麗





その上、今、この体勢は、『壁ドン』ではないか!?//////




こんなに近付いたら、心臓の音、聞こえちゃうよ〜!!!/////////