「遅れてごめん!大倉くん…わっ?!」



10時を少し回ったころ。


息を弾ませながら大倉くんの元に駆け寄ると、勢いあまって転んでしまいそうになった。



「っと、大丈夫?」



優しく笑いながら体を支えてくれて、前にもこんなことあったなーって恥ずかしくなる。



ちょっと調子に乗って高めのヒール履いてきちゃったから、慣れない私の歩き方はなんだかぎこちない。



だって、休日に男の子と出かけるのってよく考えれば初めてだったんだもん。


大倉くんはカッコいいし背も高いから、私なんかが隣を歩いて恥ずかしい思いさせないようにしたかったし!!