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黒アゲハ 5/31 20：12

私は安西明美が憎い。

安西明美は、私とは真逆の女。

きれいで、明るくて、みんなから好かれていて。

私はそんな安西明美の存在が許せない。

私は安西明美に復讐したい。
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私は復讐アプリの投稿欄にそう書き込んで、送信ボタンをタップした。




私のこの書き込みのせいで、安西明美が追い詰められていくことが、私には容易に想像できた。




安西明美は、私が書き込みしだいで、復讐アプリのユーザーたちから、ひどい仕打ちを受けることになる。




私は復讐アプリの投稿欄に文字を書き込むだけで、安西明美を殺すことだってできる。




私はそう思うと、罪悪感で、胸が痛んだ。




でも、私には安西明美に不幸になってもらわくてはならない理由があった。




私は誰かを不幸にしないと、復讐アプリのユーザーに自分が殺されてしまうから。




だから私は、心を鬼にして、安西明美をおとしめる。




それが復讐アプリのヘビーユーザーの宿命だから。