警備隊はなんとかできた。後はあいつだ。さっき警察が動き出したという連絡が来た。

「錐山先生が屋上へ行きました!」

放送がかかり、屋上へ向かう。あいつは屋上から飛び降りようとしていた。

「まて!死ぬな!」

東が叫ぶ。

「死ぬ訳が無いだろう。一旦撤退するだけだ」

逃げるつもりだ!絶対に逃がさない!
しかし、あいつは飛び降りた。女子が叫び、東が確認しに行く。

「やられた……屋根に乗ってる」

屋根を走り、山へと向かっている。

「屋根からどう逃げるつもりなんだ!?死なれたら困る……!」

屋根から飛び降りたら間違い無く死ぬだろう。私は、一応一階にいる人たちに山へ向かうよう指示は出した。

「俺、追いかけに行く!」

何人かの男子が屋上から屋根に下りる。私は……

「渡り廊下に行ってくる!」

何で渡り廊下!?と突っ込む人はいた。でも、普通に追いかけるだけでは勝てないと思っている。