ケータイ小説 野いちご

仁意那隊長は檻から抜け出る

怒りの紅炎

その日、廊下で沢野さんに呼びとめられた。

「もう一度、脱出したい……?」

「うん、嫌やったら別にいいんやけど……」

「もちろん協力する!」

そう答えた私の目は輝いていたらしく、沢野さんが驚いたと言っていた。トラックに乗るのは他の人が試して失敗した後、警備が厳重になったのでもう一度山を下りることになった。


「柵が作られてる……」

「あれくらいなら乗り越えられるわ」

そう言って沢野さんは本当に柵を乗り越えた。私も手伝ってもらい乗り越える。

「誰もいない。よし、行こう」

今度はレジャーシートに葉っぱを付けた物を被りながら下りる。意味があるかはわからないけど。

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