「金子君、私じゃダメですか?」
涙目、上目遣いで見つめる。
「君は学年主席の星宮夏樹さんだね」
ちょこんと金子君の裾を握る。
「学年主席のわたしだけじゃなくて」
背伸びをして
「ホントの私も知ってほしいです」
耳元で囁くと顔を赤く染める金子君。
「迷惑ですよね。ごめんなさい」
裾を離し、俯く。
いのり君に教わった押して押して引く作戦。
「金子君人気あるからずっと遠くから見てました」
もう一度上目遣い。
「好きです金子君」
一瞬戸惑ったけどやるっきゃない!
腹をくくれ私!
ケータイ小説 野いちご
神の世界へやって来たなら!?
作戦実行
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