ケータイ小説 野いちご

神の世界へやって来たなら!?

始まりは突然に






「___で、あるからしてここはだな。」



季節は夏。



蝉の大合唱で先生の声はシャットダウンされる。



下ろしている長い黒髪が肌に張り付いて気持ち悪い。




もう。これだからロングはウザったいのよ。



いっそのことバッサリと切っちゃおうかな。私の好きなアイドルのモモちゃんと同じようにボブにしちゃおうかな。




いや、でもなぁ。ああ言う髪型は可愛い子がするから可愛いんだ。




私みたいなのが調子に乗ってあんな髪型にしてみなさい。




お菊人形みたいになっちゃう。



はぁ。私も可愛く生まれたかった。




そう、今を輝く大人気アイドルのモモちゃんのように。




テレビの画面越しでも分かるような、白くてきめの細かい肌。





トイプードルを思わせるクリックリと瞳。




笑うと片方の頬だけに出来るえくぼ。




そして、ゆるふわのボブ。





ゆるふわの髪って羨ましい。



私は黒髪ストレート。



なんか重い雰囲気を醸し出してるんだよねコレ。





いっそのことパーマとか当てたいけど、ストレートだからすぐに取れちゃうし。




はぁあ。モモちゃんになりたい。




モモちゃんになりたい。モモちゃんに・・。



 

「じゃあ、星宮!これ解いてみろ」 




モモちゃんのようになりたいと祈っているとカッパおじさん先生に指名された。



「私、ですか?」


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