*夏音side*

桜の時期も終わり、初夏の陽気を感じ始めた頃。
最近は大体の仕事にも慣れて、冴木君との仕事の呼吸も抜群になってきた。

話す事も増えてきたり、冗談なんかも言い合ったりして少しずつだけど距離は縮まってる気がする。

この頃は勢い余った時に、夏音さんて呼ばれるようにもなった。
そして何より前よりやり甲斐も出てきて、私は充実した毎日を送っていた。

そんなある日の休日―。