ガンという存在にただ怯えているだけでは、何も解決しない。
放っておいても、私の体内にあるガンはなくならない。
それが現実。

いつまでもそこから目を背けてはいけない。
まずは現状を把握して、受け入れなければ・・・。

近いうちに入院・手術をする必要がある。
そうなると仕事を休まなければならない。
どれくらいの期間になるかはまだ分からないけど、1日・2日じゃないことは確実。
ということは、その間の仕事を、パートナーである天野くん一人にまかせっきりというわけにはいかなくなる。

山下さん宅の取材と撮影を終えた日の夕方、私は岡部編集長にガンのことを打ち明けた。
それから2日後、編集長と一緒に再び病院へ行った。