イケメンからの突然の告白に、あやうく喉を詰まらせて死ぬ所だったあたしは住田唯人を睨み付けた。


「なんの冗談ですか」


「冗談ではありません」


間髪入れずに帰って来る返答。


あんなこっぱずかしい告白をしておいて、あたしから視線をそらそうともしない。


真っ直ぐな視線に思わず吸い込まれそうになり、あたしは慌てて左右に首を振った。


いくらイケメンでもここで流されるわけにはいかない。


あたしは男を信用してなんかいない。


住田唯人が仮にあたしを好きだとしても、それは大きな胸が好きなだけであたしを見ているわけではないのだ。


遊ぶだけ遊んで満足すれば捨てられるかもしれないんだ。


あたしはゴホンッと咳払いをして住田唯人を見つめ返した。


「すみませんが、あたしは男性とお付き合いするつもりはありません」


本心を言っているだけなのに、自分の胸が痛むのを感じた。


なんだろう、この気持ちは。


なんだかムズムズする。


「はい。俺も交際を申し込んだ覚えはありません」