「そうだったわ!!!」


「どうしたの?お母さん?」


「儀式は野猫族しか出来ないの。
みんなはあなた達を竜族ってことは伏せてあるの…だからみんなはあなた達は野猫族と思っているわ…」


「その儀式は何をするの?」


「野猫族は十歳まで尻尾が無いの。「ある呪文」をかけて尻尾は一年ごとに成長するの。でもあなた達は竜族。当然尻尾は生えてこないわ…」


「バレたらどうなるの?」


「野猫族は他の一族を受け入れないから多分…」


「多分?」


「死刑ね。」


「えっ!?」


「だから、十歳になったあなた達を逃がそうと考えてた…」