──あの事件から、1時間後。 私たちは、ファミレスに来ていた。 本当は、お兄ちゃんがイタリアンの店を予約してくれていたのだが、 あの事件のせいで、 予約時間をとうに越してしまい、 諦めるしかなかった。 「…。」 「…。」 喋り声が渦巻く店内。 でも、私たちは無言だった。