もう、どれくらい走っただろう…… 来たばかりの土地で、 道など全く分からなかったけど、 私は誰かに見られたくなくて、 ただただひたすら走った。 ──ついた先は、小さな公園だった。 私は木でできたベンチに腰かけた。 「なぁにしてんだろ、あたしは。」 ダメだな。 思い出せば思い出すほど、 涙が溢れてとまらなくなる。