…夢を見ていた。
先程から、夢だという自覚が何故だか自分の中にあった。
「アイツ…何処へ行ったんだ?」
ずっと、薄暗い一本道をひたすらに歩き続けている。
此処が何処であるとか、そんなことは何も気にはならず、ただ探していた。
…そう、あの小さな子猫を。
またカラスに襲われたりしていないか。
ふと、そんな心配が頭をよぎるが、周囲にカラスなどの気配は何もなく、しん…と静まり返っている。
だが、それさえも特別気にはならない。
それでも、この先に子猫がいることが分かっているかのように、足を止めることなく前へと運び続ける。
「アイツの行動は読めないからな…」
思わぬ所から今にも飛び出して来そうだ。
俺は自分でも動物好きだという自覚はある。
だから素直に子猫を可愛いと思っているし、成り行きとはいえ飼うことになったのを後悔なんかしていない。
むしろ動物を飼うということそのものが懐かしく、少し嬉しかったぐらいだ。
だが、見た目は可愛いふわふわの小さな子猫だが、アイツはどこか変わっている。
俺の中では、ヘンな猫だという認識は消えずにいた。
とても感情が表に出やすく表情が豊か。
猫だって生き物だ。
どんな奴にだって性格はあるし、その時々で態度や表情を見せるのが普通だ。
だが、あの子猫は『何か』が違うと感じていた。
先程から、夢だという自覚が何故だか自分の中にあった。
「アイツ…何処へ行ったんだ?」
ずっと、薄暗い一本道をひたすらに歩き続けている。
此処が何処であるとか、そんなことは何も気にはならず、ただ探していた。
…そう、あの小さな子猫を。
またカラスに襲われたりしていないか。
ふと、そんな心配が頭をよぎるが、周囲にカラスなどの気配は何もなく、しん…と静まり返っている。
だが、それさえも特別気にはならない。
それでも、この先に子猫がいることが分かっているかのように、足を止めることなく前へと運び続ける。
「アイツの行動は読めないからな…」
思わぬ所から今にも飛び出して来そうだ。
俺は自分でも動物好きだという自覚はある。
だから素直に子猫を可愛いと思っているし、成り行きとはいえ飼うことになったのを後悔なんかしていない。
むしろ動物を飼うということそのものが懐かしく、少し嬉しかったぐらいだ。
だが、見た目は可愛いふわふわの小さな子猫だが、アイツはどこか変わっている。
俺の中では、ヘンな猫だという認識は消えずにいた。
とても感情が表に出やすく表情が豊か。
猫だって生き物だ。
どんな奴にだって性格はあるし、その時々で態度や表情を見せるのが普通だ。
だが、あの子猫は『何か』が違うと感じていた。