「志保ちゃん。 明日、一緒に買い物行かない?」


明日は久しぶりにまりえと休みが一緒になった。 おまけに二人とも用事が無い。


「うん! ねね、駅にあるカフェにいかない?」


「あー、前に言ってたあのお兄さんの?」


「うん、そう」


志保の顔は嬉しすぎてにやけている。
だけど芳樹のことを考えると、たまらなくうきうきしてしまう。
勘が悪い人だって、志保が芳樹に好意を寄せているのはすぐに分かるほど。


「うん、行こう☆ お姉ちゃんとしては妹の好きな人を見ておかなくちゃ!」


なんて言っているまりえは甘え上手だった。
彼女より志保のほうがお姉さんにみえる。


「見てるジャン」


「あ、そーだね!」


だけどきっと年齢なんて、あってもなくても関係ないものだと志保は思っている。


「明日が楽しみ!」


そういって二人は笑った。