シーンと静まり返る部屋。

唖然とする。
酔ってしまってあの人と寝てしまったのも
問題があるのに
よりにもよってまた……同じ事をするなんて。
しかも、上司であり恵梨香のお兄さん。

あぁ、どうしょう……。

と、とにかく帰らないと
こんなところには居られない。
そう思うのだが、身体が言うことを利かない。
うぅっ……いけない。眠気が……

私は、そのまま意識を手離してしまう。

次に目を覚ましたらお昼近くになってしまった。
嘘っこんな時間だわ!?
慌てて起き上がると少し気だるい。

「とにかく帰ろう。あ、シャワー浴びたい……。
もう借りちゃえ」
こんな時間になったのだ、少しぐらい
シャワー浴びさせてもらうぐらいいいわよね。

浴室に行くとシャワー浴びようとする。
鏡を見ると胸元がキスマークだらけだった。
ちょっと、何よこれ!?

「嫌だ。キスマークだらけじゃない」
恥ずかしくなってくる。
リアルに思い出してしまい身体中が火照ってしまう。

早く帰ろう……とにかく。

浴び終わると着替えて急いで部屋を出る。
置いてあった鍵を使って鍵をかけるが
これ、どうしょう?

まぁ、明日返せばいいか。
そう思い鍵をカバンに仕舞った。