水曜日の4限は、2クラス合わせてレベル別に2つに分けた数学の授業。




「花!数学行こー!」


「うんっ」



B組の教室を出て、数学の授業が行われる特別教室Eに芹(せり)ちゃんと一緒に移動する。



「今回の花は上のクラスに来れそうなのかな?」


「上がってればいいけど、どうかなぁ」



数学の授業は、テストの結果次第で特別教室Eで応用を勉強する上のクラスと、特別教室Fで基礎を勉強する下のクラスと分かれる。


最近テストが終わったばかりだから、下のクラスの私にも上に上がるチャンスがあるわけだ。


ちなみに芹ちゃんは上のクラスだから、今のところは離れてしまっている。



「芹ちゃんと同じクラスなりたいぃー」


「私も花と一緒がいいなー」


「うう、嬉しいっ。もし上がれてなかったら次頑張るね」


「気が早いなぁ。まだクラス発表されてないのに」



くすくすと芹ちゃんが笑う。


だってね、そんなに自信ないんだもん。


今回の試験は、芹ちゃんと同じクラスになりたくて結構頑張ったんだけど。


それでも、あんまり自信がない。